染毛剤(ヘアダイに含まれてるパラフェニレンジアミン(PPD)によるアナフェラキシー(急性のショック症状で非常に危険)の症状は、激しい呼吸困難症状(アナフェラキシーの状態)、目に入ったり、眉毛やまつげに使用した時に、目が焼け付くような感じ、まぶたの腫れ、結膜の充血、悪くすると失明も報告されています。長期に使用した場合の慢性の影響として、白内障の報告があります。
- 接触性皮膚炎・結膜炎・気管支喘息・腎臓障害・貧血
- 発ガン性・頭皮や顔のただれ・ショック症状・強いアレルギー反応
【死亡例】染色剤を誤飲、自殺のために飲む、殺人目的、皮膚からの呼吸
PPDは、少量の接触や飛沫の吸収で、接触性皮膚炎や粘膜の浮腫み、結膜炎、鼻炎、気管支喘息などの粘膜の障害を引き起します。間違って飲んだり、なめたり、皮膚から体内に吸収されてしまうと、貧血(血液細胞が生産されなくなる再生不良貧血を起すとの報告がある)、腎臓障害、横紋筋融解(全身の骨格筋細胞が壊れてしまう)などの重篤な病気をおこさせます。また、ヘアダイに含まれるPPDやアミノフェノール、レゾルシンなどは、メトヘモグルビンン血症を起します。ヘモグロビンの鉄(Fe2+)が酸素と結合できない鉄(Fe3+)に酸化されたものをメトヘモグロビン中1〜2%以上になった場合をメトヘモグロビン血症といいます。メトヘモグロビンには酸素が結合できないため、肺から取り入れた酸素を体内に運べません。メトヘモグロビンが増加すると、顔の色が紫になり(チアノーゼ)、呼吸困難を起こします。新生児・乳児はメトヘモグロビン血症を起しやすいことがわかっています。小さな子供がヘアダイを誤ってなめてしまった場合、最悪の場合は死亡する可能性もあります。
|